こんばんは。
コツメの母さん。です。
映画「三島由紀夫VS東大全共闘」をAmazon primeで観ました。
映画館で観たかったのですが、コロナウィルスの感染拡大でみにいくのをあきらめてしまっていました。
一年半経ってやっと観ましたよ。
三島由紀夫VS東大全共闘 〜50年目の真実〜
1969年5月に東大駒場キャンパス900番教室で行われた東大全共闘と三島由紀夫の討論会のドキュメンタリー。
2020年3月公開
家でじっくり観始めたのですが…
学生さんの言葉も三島さんの言葉も、難しい上に早すぎて、ぜんぜんわからない。おいつけない!
なので、コツメの母さん、
日本語の音声なのに日本語の字幕を入れて鑑賞しました…。
ものすごく稚拙な書き方になりますが、
超回転の早い学生さんと超回転の早い三島さんの会話が、
質疑の意味もわからないし、
応答の意味もわからなかったんです。
最初は混乱しましたが…字幕でほぼ解決。(それでも難しかったです。)
徐々にその会話に聴き入ってしまいました。
観ているうちに、三島由紀夫さんは大人なのにとてもとてもピュアなのだと、ピュアすぎるのだと思いました。
ピュアって言っても清廉潔白だったり、ただ美しいといういい意味のピュアだけではなく、
はたから見たらものすごい頭がよくて、恵まれていて、レベチだって私のような人間は思ってしまうような人だけど、普通の劣等感やいやらしさや、感傷や、そういうものも持ち合わせていた人間らしい方(そういう意味でもピュア)なのだと思ってしまいました。
学生に対して、どんな言葉にも感情的にならず、うん、うん、と答え、学生さんたちが三島さんの考えに対して、ひやかしのように笑った時も動じなかったのです。
偉そうじゃないのです。
三島さんの方が年上だけど、学生と同じ目線で対等に言葉を交わしていました。
考え方や立場が違っていても尊敬の念が感じられました。それは学生たちもそうでした。
考え方は違えど、三島さんの言葉をしっかり聞くのです。(ヤジも飛ばすけど…)
過去の映像だけでなく、その場にいた全共闘の学生さんや三島さんの作った楯の会のメンバーも70代になっていて、その方達の今現在のインタビューもとても興味深かったです。
そしてこの映画を作った監督さんは三島さんの世代でもなく、全共闘の世代でもなく、コツメの母さんと同じ年の監督さんです。
(以前もブログで書いたのですが、監督の豊島圭介さんはコツメの父さんの高校時代の同級生で友人。)
三島さんが割腹自殺した翌年に生まれた監督さんです。
学生運動がどんなものだったかもしらない年代です。
だから現在のインタビューの内容が、私自身が不思議に思ったことや知りたいことだったりして、最後まで見応えがありました。
三島さんの考えも少しだけですがわかったような気がしました。
とても面白い映画でした。
それではおやすみなさい!
コツメの母さん。でした!