こんばんは。
コツメの母さん。です。
今日の午前中、静岡に住んでいる私の母親から小さなダンボールがが届きました。
開けてみると…
お菓子の箱が入っていました。
子どもたちへの「進級祝い」だそうです。
たこまんのお菓子です。
静岡には「たこまん」というお菓子やさんがあります。
母はむかしからこの「たこまん」が大好きなのです。
こんな風に時々荷物を送ってくれる母なのですが、
「コロナでお正月に会えなかったから…」
と今年の1月に送られて来た荷物のなかにとんでもない手紙が入っていたのです…。
母はいつも荷物の中に”このお菓子はコツメとピヨちゃんに”とか”このふりかけは婿殿に。”とか何を入れたか、誰に渡すかを書いた手紙を入れているのですが、その最後に
「ぶんたろうがコツメちゃんちにきたよ」のミニえほんはぶんちゃんが天国に行ったらいっしょに葬ってください。
(葬り方の図)
テッシュに包んでね。
土の中でとけていくから…。
と書かれていたのです…!!!
ぶんたろうとは3月に亡くなった文鳥の文太郎です。
まだこの時は一月だったし、文太郎もまだまだ元気だったので、
突然の衝撃の内容に家族一同
「土の中でとけていくから…って怖。」
「まだ文ちゃん元気なのに…」
「おばあちゃんアタオカ(あたまおかしいの略)」
「葬りかたを図で書いてるし!!!」
とざわついたのです。そして母の書き方に大笑いしていました。
だけど…
父さんが
「○ちゃん(私の母のこと)って、見えてるときあるから…。これ、本当になるかもしれないよ…。」
と言うと、
みんな
「そうかもしれない…。」
とちょっと母のアタオカ発言もただのアタオカでないかもしれない…とも思ったのです。
ですが
「荷物届いたよ。ありがとう。」の電話の時に私も子どもたちも
「ひどいー!文ちゃんまだ生きてるのにさぁ!」
笑いながら抗議。
でも私の母はコツメに
「うん。だけどね。私、文ちゃん死ぬと思う。春になる頃、暖かくなる前に死ぬよ。」
と断言。しかもサラッと言うのです。ドン引きのコツメ…。
でもそれが本当になってしまいました。
衝撃の手紙を送ってきた1月の下旬から文太郎が天国に行く3月の16日までの間、母は電話をすると
「文太郎、元気?生きてる?だけど文太郎は4月までは無理だと思う。」
と言うのでした。
そして文太郎は3月になると急速に老化が始まって、16日に天国へ行ってしまったのでした。
母に電話をすると
「なんか、ごめんね。お正月が終わって家をお掃除してたんだけどね、その時にあんた(私)が小学生の頃、図工の時間に作ったオルゴールがあってね…。
それを何気なく開けたのよ。そうしたらこのミニ絵本が入っていたんだよ。
文太郎がコツメちゃんのところにやって来た年にうちに泊まりに来た時にいっしょに作った絵本でさ…
それが急にふっと出て来たから見た瞬間に”あ、文太郎、もうすぐ死ぬ”って思ったのね。」
と言っていました。
最初、母のとんでもない手紙が荷物に入っていた時は驚いたり笑ったり、母のこと怖!って思っていました。だけど、あの手紙の一件があってから文太郎が亡くなるまで、家族にちょっとした変化があったのです。
なので私は母に
「最初はアタオカって言ってたけどさ。文ちゃんの面倒をみるのはいつも私で、家族のみんなは学校や仕事で忙しくてそんなに文太郎を見ていなかったんだよね。
だけど、一月に届いた手紙を読んで以来、特に父さんなんて全然文太郎のことなんて見ていなかったのに、毎朝文太郎がいる子ども部屋に入ってぶんちゃんの様子をみてたんだって。
子どもたちもおばあちゃんひどいよねー。文太郎かわいそうって言って、文太郎をみんなで大切にできたから、よかったんだよ。」
と言いました。
こちらが8年ぶりに実家のオルゴールから出てきた絵本です。
私の母が絵を描き、文鳥の絵は幼稚園の年中さんだったコツメが描きました。
そして最後のページ。
おやすみなさい!
コツメの母さん。でした!
追記。
ちなみにこの絵本は家に置いてあります。
土の中にはいれませんでした。