こんばんは。
コツメの母さん。です。
みなさんは「いちごはいちご」という曲をご存知ですか?
「いちごはいちご」はNHK教育番組の「おかあさんといっしょ」で歌われた曲です。
ピヨ姐さん、1歳くらいから「いないいないばぁっ!」や「おかあさんといっしょ」
をみるようになりました。
歌や人形劇が大好きで、コツメの母さんもいっしょにみるうちにたくさんの曲を覚えてしまいました。
そんなある日、「いちごはいちご」を聴いたコツメの母さんは
「え…」
って思ってしまったのです。こちらが歌詞です。
「いちごはいちご」
歌詞 小滝清美
作曲 藤田大士
あるひ いちごは かんがえた
おおきくなったら なになろう
ショートケーキの うえがいい
しろいクリーム ちょこんとすわって
うふーん すてきね
あるひ いちごは たびにでる
おじさんいままで ありがとう
おいしい いちごになりました
しろいクリーム ちょこんとすわるの
うふーん もうすぐ!
だけどいちごは おなべでさ
シュガーボーイと であってさ
あまいジャムに なっちゃった
そして いちごは ビンのなか
かわいい リボンを むすばれて
ショートケーキもいいけれど
わたしジャムなの ジャムになったわ
うふーん よろしく!
どうですか?とてもかわいい曲なんです。
でもこの歌詞、すごく切ないですよね。
いちごちゃんは将来の夢はいちごのショートケーキのうえにのること。
夢は大きく
すくすく育ったいちごちゃん。
収穫されて世にでることになります。
「私はケーキの上かしら?」
いちごちゃんはたくさんのいちごちゃんと一緒にシュガーボーイと出会い、鍋の中でジャムになりました。
けれどジャムになったいちごちゃんはジャムになった自分を肯定し、ジャムである私に誇りをもっているのです。
母さん、初めて聴いた時に夢と現実は違うという内容に
なりたいものになれないことは実際多いし、それに納得して生きて行くんだけど、こんな親も子どもも夢がいっぱいな時に厳しい歌だな…
と思ったのです。
ショートケーキの上というのは現実でいえばトップオブトップ。キラキラ世界。
でもここまで行ける子はほんの一握り。
大抵の子は第一希望にいくことが叶わなかったジャムなのです。
その頃の私はピヨ姐が毎日毎日何かできるようになっただの、新しい言葉を覚えただのという喜びの日々だったので(当時も自覚があったけど)ピヨ姐がどんな大人になるのか夢いっぱいだったのだと思います。
なのでこの曲に出会った数年後に「世界にひとつだけの花」がヒットした時も、「なんだかナンバーワンよりオンリーワンって最初からあきらめているみたいでいやだなぁ」と思っていたのです。
若かったからね…。
あれから20年。
ピヨ姐はすくすく育ち…
育ち…
育ち…?
いろいろあったけど、今があります。
それは20年前に夢見たピヨ姐さんとは違っていると思います。
だけど私、ピヨ姐がジャムになっても
さいごのいちごちゃんのセリフみたいに
「わたしジャムなのジャムになったわ うふーん よろしく!」
って思ってくれたらめちゃくちゃうれしいっていう人間になっていました。
ケーキの上にしろ、ジャムにしろ、自分自身が満足して幸福感を持つことができればいいなぁと思うのです。
親は子どもが幸せならよいんだなぁと思ったのです。
ていうか、ジャムっていいですよね。
すみません。ほんとは欲出しちゃうと、シュガーボーイに出会ってほしいよね!
と思ったりもしています(笑)
そもそもまだ畑にいるいちごですけどね。
昨日娘が
「将来なりたいものがみつからないんだよね…」
と悩んでいたので思い出した次第です。
ちなみに10年くらい前、ダウンタウンの松本さんがなにかのテレビで「いちごはいちご」の話をしていました。多分私と同じようにその歌詞にちょっとびっくりしていた記憶があります。
娘さんが生まれてお父さんになっていたので「松っちゃんも”おかあさんといっしょ”の曲を聴いているんだなぁ」と当時テレビをみながらほほえましく思った
コツメの母さん。でした!