こんばんは。
コツメの母さん。です。
私の家の近くにパン屋さんが一軒あります。
そのパン屋さんの周りにはお店はありません。
一軒家と賃貸マンションやアパートが立ち並ぶなか、ぽこっと空いた狭いところに突如オープンしました。
周囲は家ばかりで静かーなところです。
このパン屋さんは大当たりでした。
スーパーやドラッグストアほどの広さではない土地です。コンビニだったら他にあるのでそこまで需要ありません。
あそこにはパン屋さんで正解だったのです。
そう、私たち町民は気づいていませんでしたが、私たち町民はパンを欲していたのです!!
開店してもう何年か経ちましたが週末は人でいっぱいですし、町内をあるいているとあのパン屋さんのふくろを持っている主婦やサラリーマン、おばあちゃんおじいちゃんをよく見かけます。
最近はコロナの流行でなんとなく近所へでかけることも少なくなっていたのですが、久しぶりに週末のお昼ご飯に…と思って土曜日に母さんパンを買いに出かけました。
するとソーシャルディスタンスを意識して、店内が混まないように店の外に人が並んでいました。
列といっても4,5人なのですぐに入れましたが、店内はソーシャルディスタンスなんて無理でした。
パンが飛ぶように売れてしまっていて、あまりなかったのです。
だから残り少ないパンのところに人が集まってしまうからまぁまぁの密でした。
ささっと選んで家に持ち帰り、久しぶりに焼きたてのメロンパンを食べましたが、相変わらず美味しかったです。
実はコロナ以前からコツメの母さんちょっとこのパン屋さんにしばらく行かなくなっていたのです。
うちの地域は子どもが多く、住宅街の中ということもあって小さい子連れの方が結構います。
ある日、このパン屋さんで会計の列に並んでいた時のことです。
並びながら前にいるお客を見ると、私の3人前にお母さんと3歳くらいの女の子が手を繋いで待っていました。
まだまだじっとしていられない頃なのでお母さんが時々面倒臭そうに「静かに待ってて。」と声掛けはしていたのですが女の子はゆらゆらしたり「まだぁ?」と言ったりしていました。
すると女の子が急に静かになったのです。
ふと見ると女の子、握っていたお店のトングをペロっていたんです。ペロペロ。ペロペロ。
お母さん、よそ見していて全然気がついていません。
コツメの母さん、気になってしゃあないです。
汚いし、口を切ってしまうかもしれないし…。ええーと思いました。
「お母さん、気づいてー。あなたの手を繋いでる子どもがもう片方の手にもったトングをペロペロしているよーっ」
って思って言おうかどうしようかと迷いました。
そうしたら神が私の思いを聞き届けてくださったのでしょうか。数秒後、
自動ドアから入ってきたママさんがパンを並べた大きなテーブルの向こうから
「あ!○ちゃんママ!」
とペロママに話しかけたのです。
ペロママは声がした方に顔を向けるとパッと笑顔になって
「あ!久しぶりー。」
と答えました。
すると声をかけたママの視線が下方のトングペロちゃんの方にいったのです。
ママさん、テーブルの向こうからトングペロちゃんを指差して
「ねえ、なめてるよ!」
とペロママに迷いなく指摘したのです。
おぉっ。なんだかスカッとジャパンみたいな展開…。
とコツメの母さんが思った瞬間、ペロママは顔色ひとつ変えずに
「あー。いいの。いいの。」
と速攻でスルーしたのです。
コツメの母は
「よくないよ!」
と心の中でつっこみをいれたのでした。
子どもってほんの少しの時間があれば大人が考え付かないような行動をとってしまいます。だからトングをペロペロしたことを防げなかったのは致し方ないとして…。
指摘してくれた人に「いいのいいの。」ってのはよくないですよね。
お店やさんが言うならまだしも…。
でも、それすら仕方ないならば会計の時に店員さんに
「すみません。娘がトングをなめちゃったので…」
と普通のトングよりお掃除してもらえるように申告して欲しいなぁと思ったのです。そこ、最低限のモラルだと思うのです。
母さん、お店の人や次に使う人のことを考えないペロママにちょっと腹をたててしまいました。
私はめちゃくちゃ神経質ではない方だとは思うのですが、トングが気になってしまい、それ以来パンを買いに行く気が減少…。
ところが今回のコロナでパン屋さんをのぞいたらほとんどのパンが袋に入っていたりラップでくるんであったりしていたのです。
「これならトングが少々汚くても大丈夫だ!」と母さん思い、またパン屋さんに行くようになりました。
ですが、パン一個一個にビニル袋は環境に悪いですよね…。
ケーキ屋さんのように「これください。」と言ってパン屋さんがショーケースからとってくれるシステムもいいかなと思いますが、お店の構造上、難しい上に混雑も予想されます。
コツメの母が
マイトングを持って行くのがいいかな
とも思ったりするのですが、それは店側から考えたら
「そのトング大丈夫?清潔?」
って逆に嫌がられるでしょうしね…。
トングのおばさんってお店の子からあだ名をつけられるかもしれないしね…。
とどのつまり、あんまり気にしない方がいいのかもしれませんね…。
もしこの話をうちの母にいったら
「そんなんで死にゃしないよ。トングなんて汚いよ。トレーもきっと汚いけど、死なないから大丈夫。」
ですませるでしょう。
コツメの母さん。でした。