こんばんは。
コツメの母さん。です。
ポストにこんなものが投函されていました。
トイザらスのカタログです。
これが懐かしくなるなんて…!
ピヨ姐やコツメちゃんが赤ちゃんから幼児の時は、「何をあげようかな。」とワクワクしながらめくっていました。
子ども達が幼稚園くらいになると自分からサンタさんに頼むようになり、「サンタさんに何が欲しいかお願いしなくちゃだから、これを見てごらん。」
と、子ども自身が選ぶようになりました。
でもいつの間にかおもちゃも卒業…。
懐かしくて買う予定もない私がカタログをめくって見てしまいました。
自転車やキックボード、一輪車。
三輪車や車もあります。
ドンジャラとかボードゲームとか…
アンパンマンシリーズとか…
メルちゃんやぽぽちゃんとか…
シルバニアファミリーとか…
20年の間ですが、時代変われど、定番のおもちゃはデザインやキャラクターは違っていても変わらないなぁ…
と思いました。
コツメの母さんの子どもの頃のお話なのですが、小学校2年生くらいの時に隣の家に大学を卒業したばかりのお姉さんが越してきたのです。
お姉さんは私の両親の同僚と結婚し、やっぱり隣で暮らし始めました。
田舎で、いろんな新しい流行に疎い両親だったので、このお姉さんの存在は私にとって最先端でした。
お姉さんは上智大学心理学科を卒業していました。犯罪心理学を学んでいたようです。
コツメの母さん、上智大学と心理学という言葉を初めて知ったのです。
そしてお姉さんはクリスチャンでした。学生時代に洗礼をうけたのだそうです。
大学生の時にアメリカに旅行したことがあるのよと聞いた母さんはものすごくかっこいいと思いました。
「お姉さん、英語、喋れるの?」
と聞いたら
「少しだけね。」
とニコニコしていました。
新婚旅行はフランスで、私はフランスの名所の絵がたくさんついいたブレスレットをお土産にもらったのです。
私がベルサイユのばらが好きだったからかもしれません。
母とお姉さんと買い物に行った時、私が本屋さんでベルサイユのばらの単行本を欲しがったことがあったのです。
その当時我が家は漫画禁止だったのですが、お姉さんはしぶる母に
「この漫画はフランス革命の勉強にもなるからいい漫画ですよ。」
と言ってくれて、初めて許可がおり、私はお小遣いで3巻まで買えたのでした。
すごくすごくうれしかったです。
ブレスレットは私の宝箱に何年もありました。
お姉さんの家に遊びにいくと、手塚治虫の漫画や私が読みたいなと思っていた本がたくさんあって、読んでいるとお姉さんは紅茶を淹れてくれました。
かならず
「お砂糖はいくつ?」
と聞いてくれて、私はこの扱いをとてもほこらしく思っていたのです。
コツメの母さん、子どもの頃はちょっとおませさんだったので、私のおませを満たしてくれるお姉さんが大好きでした。
サインペンも12色きちんとあって(うちはバラバラ)、私はもらった白い紙に人魚姫を描いていました。するとお姉さんが
「すごく上手だからもらっていい?」
と言ってくれたのです。次に遊びにいくと壁にその絵が貼られていました。そういう優しいところも好きでした。
ある日、いつものようにお姉さんのお家に遊びにいくと、玄関の棚の上にかわいいカレンダーのようなうすい箱が飾られていました。
おもて面はとてもきれいな外国の絵はがきみたいな絵がプリントされていて、教会やもみの木や夜空や星の絵がついていました。
よくみるとたくさんの窓が付いていて、少しだけめくってあるのです。
お姉さんにきくと、
「これはクリスマスまでひとつずつ開けていくの。中に小さなお菓子が入っているんだよ。」
と教えてくれました。
それはアドベントカレンダーといいました。
いまではKALDIなどにたくさん売られていますが、40年くらい前に私は初めてアドベントカレンダーを見たのです。
とてもきれいで、かわいくて、ハイカラで、
「いいなぁ…」
と心のそこから思いました。
どこに売っているかなんて分かりません。
あの頃は見たこともないものだったから、お姉さんは教会で手に入れたのかもしれません。
とにかくとても素敵に見えたのです。
子どもの頃は
びっくりするほどきれいなもの、手に入らなくてうらやましく思うものがたくさんあったなぁとこの季節になると思います。
コツメの母さん。でした。