こんばんは。
コツメの母さん。です。
コツメの母さんの日課の1つに「朝ドラ」鑑賞があります。
母さん、NHK朝の連続テレビ小説が大好きで、2010年〜今日まで10年放送された朝ドラは欠かさず観ています。
朝ドラを見ない方はご存知ないかもしれませんが、朝ドラはだいたい4月から9月、10月から3月と年に2作のドラマが半年ずつ放送されるのですが、「エール」は3月30日から放送開始されたけれど、コロナの影響で途中収録ができなくなったために中断するという異例の事態に。
そのため6月29日〜9月11日まではまた1話から再放送されました。
その後収録再開して、9月14日から今日まで放送されたのでした。
今までこんなことがなかったので、11月に終わるのがとても不思議で…。
来週からは杉咲花さん主演の「おちょやん」が始まるのです。それも変な気持ちです。
さて、「エール」
「エール」は作曲家古関裕而と妻の金子の生涯をモデルにしたフィクションです。
主役は窪田正孝さん、妻の役は二階堂ふみさんでした。
朝ドラといえば、女性の一生や、奮闘記をテーマにしているものが多いですが、「エール」の二階堂ふみさんの役どころも子ども時代から亡くなる(亡くなったシーンはなく、病床にあるところで終わります)までが描かれていました。
病床の音(おと・二階堂ふみ)さんが、夫の裕一(窪田正孝)さんに
「海がみたい」
と言います。
ふたりとも老齢になっているのですが、裕一さんは音の体調を心配しながらも抱き起こして海を見せようをします。
2人が外へ出た後、2人の姿は海辺で走り回っている若い頃へ姿を変えます。
とってもべたで、朝ドラにありそうなシーンなのに、私、今回、すごく切ないような、さみしいような、なんともいえない気持ちになってしまいました。
今までだって、元気でちゃきちゃきの主人公が年をとり、自分の人生を振り返りながら亡くなっていく(カーネーションとか…)シーンてたくさんあったのです。
だけど…。
私も年を重ねてきてだんだんついこの前だった若い頃が、少し遠く感じられるようになったみたいです。
だんだんと「若いってキラキラしてまぶしいなぁ」と本気で感じるようになってきたのです。
だから若かった頃の主人公のキラキラ海を走っている姿が、本当に尊く感じてしまいました。
おばあさんになったら、海を静かに眺められるようになります。でも、自分とパートナーが大きな声をあげて、ピチピチと笑いながら走った若い時代はもう返ってきません。走ること自体ができなくなるのです。
思いっきり走ることができる時間の方が、一生のなかで短いって若い時はわからなかったです。
それがだんだんわかり始めたマイレボリューション状態の私は、エールをみてとても切なくなったのです。
私が高校生になった時、近所のおばさんが私に
「若い時間はとても短いのだから、大切にね。」
と言われたことが、今は本当に理解できるのです。
高校生の頃、真冬に外でサーティーワンを食べていた時も、近所のおばさんに
「寒くないのよね。」
と言われました。その時のおばさんの顔が昔を思い出しているような笑顔だったのを覚えています。
その時私は「今はわからないけれど、過ぎ去ったとき、私も近所のおばさんのように思うのかな?」と思いました。
今は本当にそう思うのです。
冬場に外でアイスなんてキツいし、
短い制服スカートで靴下は履いているとはいえ、太ももをあらわにした状態で歩いている高校生の女の子を見ると
「寒くないんだよね。仮に寒かったとしてもファッション優先だし、優先できてしまうんだよなぁ。」
と思います。
私も昔はできたけれど、今は見てくれはもちろんですが、寒くて無理です…。
そしてピヨ姐やコツメちゃんの若さあふれた楽しそうな感じを見ていると、昔その位置にいたはずの私が、ところてんのようにおしだされたのだと思うのです。そしてちょっとキモいのですが、うらやましく思ったり、あの頃には戻れないのね、とちょっとメランコリックな気持ちになってしまうのです。
そのおしだされたところてんの場所だって、過ぎたら「あんなこと思ってたけど、まだまだ若かったのう…」と思い出されるのでしょうね。
まぶしかったあの時は2度と戻りませんが、今日のこの日だって戻らないので、楽しく行きたいなと思った
コツメの母さん。でした。