こんばんは。
コツメの母さん。です。
スーパーマーケット大好きなコツメの父さんが買ってきました。
おはぎ。
「なんでおはぎ買ってきたの?」
と聞いたら
「もうすぐ秋分の日だからでしょ。」
と言われました。
ところでコツメの母さん、昔のことをよく覚えているねと言われることがあります。
ブログでも時々言ってもらえます。
これは前からそうで、高校時代も
「よく小学校の頃のこと覚えてるね。」「よく中学の時のこと覚えてるね。」
と言われたし、今もお母さん仲間とお茶したりする時に昔のテレビやアイドルのはなしをするんですが
「なつかしい!よく覚えているね。」
とたまに言われます。
確かによく覚えています。いえ、覚えていました。
いました、になったのは最近自分の記憶がどんどん消えているように感じるし、話が若干変わって覚え違いしている感じもしているからです。哀しい事です…(笑)
そんなコツメの母さん、高校生の時に好きだった男の子がいました。同じ中学に通っていた元クラスメイトです。高校は別でしたが私は彼に時々連絡したり彼から連絡来たりでちょこちょこ会う間柄ではありました。
結局その男の子には振り向いてもらえませんでしたが、20歳くらいまでは大人数でいっしょに遊びに行くこともよくあったのです。
私はその人が好きすぎて思っていることがうまく話せず、彼がチキンタツタのことをチキンタッタと言った時も間違いをさらっと指摘できないくらいでした。
その男の子からある日とてもドキッとすることを言われたのです。
ドキッというのはドキドキ(はーと)ではなくショックの方のドキドキでした。
いつものようにみんなと遊びに行った20歳くらいの頃、わいわい話をしている時でした。
みんなの共通点は中学校の同級生だったことでした。なのでわたしは話題に関連して「そういえば中学校の時にこんなことがあったよね。」とかちょいちょい話をしていたのです。
ある日いつものように話しをていると急にその男の子が真顔で私にこう言ったのです。
「コツメの母さんはむかしの話ばかりするけど、あんまり昔のことばかり懐かしがって後ろ向きじゃ良くないと思う。」
正直、「へ?」と思いました。
私は後ろ向きなの???そう思われてるの???
すごくショックでした。
好きな人に注意されたことだけでもショックなんですが、それに加えて「私、昔は良かったよね、というふうに思って話していたわけじゃないのに…」と思ったのです。
なんか彼が自分のことを誤解している悲しさみたいな感情も湧いてきました。
私がそのときどう返事したかは覚えてないのですが、彼の忠告を受け止めた返事をしたと思います。(波風立てなくないので…)
そして言われた直後から何回も彼に言われたことを脳内でリピートし、自宅に帰ってからももんもんと考え、最終的に
「確かに昔のことを話されて嫌な人だっている。また、後ろ向き人生と思われてもいたしかたないのかもしれない。」
と解釈しました。
私は人からズバッと言われると異様に気をつけるようになるため、意識しすぎて彼の前では過去形の話ができなくなりました。
彼といるときは「現在形もしくは未来形の日本語」を心がけることに徹したのでした。
そして私は共通の友達にも過去の思い出話をすることを一時期封印したのでした。
封印しきれずついでちゃった時は心の中で
「後ろ向きって思われないかな。いやがられてないかな。」
とドキドキしていました。
そんな頃、東京に進学した私は、同じく東京にいるコツメの父さんともよく話をするようになりました。
コツメの父さんも中学校が同じです。
話している間に昔の話もでてきました。
例えば父さんが
「おれ、人生で一番悪い点数をとったのが小学校4年生の国語の”子牛のはなし”のテストだった。」
というので
「あー。子牛の話ってあったね。確か学年の最初にその話を習ったよね。」
と私も思い出して話すのです。
そこからいろいろなくだらない思い出話をしたのですが、父さんは私以上に覚えているということに気がつきました。
町内運動会のグループがいくつあってそれぞれの色はこうだった、とか、クイズダービーの二枠に誰が座っていたかの歴史や、とにかく広く浅くいろんなことをよく覚えていたのです。
昔の話をして父さんはいやがるどころかどんどん広げて行くので私はだんだん過去の話を楽しくすることってそんなに悪いことじゃないよね…と思えるようになったのです。
「私、人生後ろ向きなんかじゃなくて、ただ、昔のことを人よりちょっと覚えてるだけだよね…?」
そう思い直せたのでした。
歳をとり、ずうずうしくなった私が今彼にあった時に昔話をして同じことを言われたら
「おいおーい!それ、前にも私に同じこと言ったよ!ていうか私は人生後ろ向きなんかじゃなくてよく覚えているってだけなんだよ〜。あ、あと、チキンタッタじゃなくて、タツタね!」
っていえるかもしれません。
いや、むしろ彼ももう歳をとり、昔の話を懐かしく聞いてくれるかもしれませんね。
コツメの母さん。でした!