こんばんは。
コツメの母さん。です
同世代の娘をもつ親にとっては沼津の女子大生が刺殺された事件はショックでした。
細かいことはわかりませんし、マスコミが報道したことをうのみにしてもよいかどうかわかりませんが、今の所同じ大学に通っていた男子学生が一方的に好意を寄せていたと言われています。
静岡に住んでいる私の母親に電話をすると最近はこの事件の話になります。
母は、「確かに固執する人間はいたし、恋愛のもつれでの殺人事件はあったけど私の世代やコツメの母世代にこういった一方的な事件は少なかった。」
と言います。
確かにそうです。ストーカーという言葉も昔はありませんでしたよね。
私の母は
「最近の若い子は怖い。ピヨ姐ちゃんも気をつけてほしいけど気をつけようがないよね。」
と言います。
私もこういう事件が起きるたびに怖いな…と思います。
ピヨ姐が幼稚園児の頃の話です。
私はピヨ姐が幼稚園に行く時にバスを利用していました。送り迎えの時にお母さんたちが集まってよく井戸端会議をしていました。
するとそのなかの一人のお母さんが中学生の娘さんのいる友達のはなしを始めたのです。
ある日、その中学生の娘さんを持つお母さんは娘さんの部屋で手紙を見つけて読んでしまいます。
中身は娘さんへのいわれのない誹謗中傷(性的なことも含む)だったそうです。
お母さんはそれを読んでとても驚き、娘さんに話を聞いたところ「この手紙を書いた男の子にこの前告白されたんだけど断った」と。
そう、ふられた腹いせの手紙だったのです。
私はその話を聞いて、とても怖くなりました。
話を聞いていると問題児でもなくよくいる感じの男の子のようだったから余計にです…。
中学生…。まだ精神が未熟かもしれませんが、私はそういうことをする中学生がいるってことに驚いたんです。
断られたら豹変。好きな子にそんなことできる?それはもうハナから好きでもなんでもなかったのではないか?相手の女の子よりも自分がかわいくて仕方がないんだろうな…と思いました。
そして今時の子なのかもしれない。と。
私、自分がその息子の母親だったらもしかしたら病院とか連れて行くかもしれないです。大げさでしょうか。当時は考え込んでしまいました。
実家の母と話をしていた時に話を戻します。母が
「お父さん(私の父で、肺がんで亡くなって10年以上経ちます)、問題行動を起こした非行少年を指導しながらよく”不満耐性”という言葉を使っていたよ。」
と言いました。父は非行少年と生活する仕事をしていました。
電話を切った後で調べてみるとどうやら
欲求不満(フラストレーション)耐性
という言葉のようです。
欲求不満耐性とは
ドイツの心理学者 S.ローゼンツワイクによって
「不適切な反応の方式に訴えることなく、フラストレーション (欲求不満 ) に耐えうる個人の能力」と定義された概念。同じ状況におかれても,フラストレーション反応を起すか否かは個人によって異なり,その耐性は発達によるだけでなく,学習の結果に応じて強化されるものといわれる。一般に耐性の高い人は,理性的に忍耐強く問題を処理しうるが,不安状態の強い人はフラストレーションを起しやすい。
ブリタニカ国際大百科事典より引用しました。
つまり、欲求不満の状態になった時に欲求不満耐性の低い人は暴力をふるうなど攻撃的になったり、わがままを言ったりごねるなどの幼稚な反応をしたり、ストーカーのような異常固着をみせたり、と問題行動を起こすことがあるのだそうです。
しかし、欲求不満耐性の高い人間は、欲求不満の状態に陥っても乗り越えられるのです。
ではどうしたら欲求不満耐性が身につくのか。
それは生まれつきなのではなく、幼児期の生活の中で得るのだそうです。
周囲の人間が愛情を与え自己を肯定できる子に育てること。
過保護にしないこと。過保護で甘やかして子どもの欲求をすべて満たすと我慢の経験をしないで育つために子供はフラストレーションの耐性が弱くなってしまうからです。
なるほどなぁ…と思いました。
今って、過保護にしてしまう親って多いなと思います。私も他人から見たら甘いかもしれませんが…。
親からずっと「うちの子が一番」とかわいがられ、問題行動をおこして他人から指摘されても「うちの子に限って」という親だったら子供はそれを盾にして好き放題します。
そういう子は自己肯定感は高いです。というより自己愛でしょうか。
でもそうなると、今まではわがままが許されてイケイケできたとしても、社会に放たれ、自分の力ではどうにもならないということがやってきた時、大変なことになるのかもしれません。
欲求不満耐性が低いことで内向的になって引きこもってしまったり、内向的とは逆に攻撃的になる人間もでてくるのかもしれません。
そう思うと、今後もどんどんひどい事件やトラブルが増えて行くのではないのかな…。
と心配になります。
もちろん欲求不満耐性が低い人が皆危険なわけありません。
子どもをかわいがるのは悪いことではないけれど、過保護過ぎてもいけない。難しいですね…。
コツメの母さん。でした!