こんばんは。
コツメの母さん。です。
中学校に入り、やっと通常登校が始まったコツメちゃん。
慣れたかな。
友達できたかな。
勉強わかってるかな。
と少し心配している私は、たまにコツメが学校の話をしだすと、耳がピコーン!となります。
ちゃんと聞いてなくちゃと思うのです。
先日のKALDIの帰り道、コツメちゃんが
「理科の先生が言ってたけどね。ハムスターって飼うとどんどん増えちゃうんだって。すごい子ども産むんだって。」
と話し始めました。
コツメの母さん、のび太がバイバインでくりまんじゅうをどんどん増やしたみたいにハムスターも放っておいたらどんどん増えていくことを知っていました。
なぜなら小学生の時に飼ったことがあったからです。
そして急に私とハムスターの思い出がよみがえりました。
コツメの母さん、小学校低学年の時、近所に住んでいた優しい高学年のお姉さんのお家に遊びに行ったことがありました。リビングに二階建てのカゴがあり、その中をのぞくとかわいいねずみが数匹、忙しそうにちょこちょこと動き回っていました。
それがハムスターとの出会いでした。
まるくて、目がつぶらで、鼻がヒクヒクしていて、もふもふのボディ。
「か、かわいいいいいいい」
と思ったコツメの母さんは、家に帰ると母親に
「私もハムスターがほしい!飼ってもいい?」
と聞いたのです。
すると母は
「ダメ。」
と言いました。しつこい私はそれから何ヶ月も母に頼みつづけました。
すると何がきっかけだったかは忘れてしまったのですが、小学校三年生の時にとうとうおゆるしがでたのでした。
うれしくてうれしくて、ペットショップに買いにいくことに。確か昭和50年代の頃ですが一匹300円くらいだったと思います。
私は薄い肌色と白のブチのオスと、濃い茶色と白のブチのメスを一匹ずつ選び、オスは「プチ」メスは「パイ」と名前をつけて可愛がっていました。
ひまわりのたねをあげると両手でもってもぐもぐ。とてもかわいかったです。
でも事件がおきたのです。
ある日の放課後、コツメの母さんの家に友達が遊びにきたのです。カゴ越しにハムスターをみていた友達。本を読んだりおしゃべりして、おやつをたべて、
そのあとは外で遊び、夕方暗くなるといつものように友達は帰って行ったのです。
いつもの平日の放課後でした。でも…。
夜になり、ハムスターのカゴをのぞくと、
「あれ?パイがいない…???」
パイがいなくなっていることに気がついたのです。
よく見るとカゴの取り出し口の留め金が外れており、1センチくらいの隙間ができていました。
そう。
プチはいたけれど、パイはカゴの外へでてしまったのでした。
「どうしよう…!!!」
私は母親にハムスターがいなくなったことを告げ、家の中をさがしまわりました。
でもどこにもいません。
私は悲しくなっておいおい泣きました。
多分、友達が開けてしまったんだと思います。そのことを言うと父と母は
「仕方のないことだから友達を責めちゃだめだよ。」
と言いました。
もともと私の性格上、責めることはできないけど、心の中ではその友達に対してふつふつと怒りというよりも恨みみたい気持ちがわいてでてきました。
結局その日、パイはみつかりませんでした。
翌日、私は学校へ行かなければならないというのにわんわんわんわん泣いていました。
母は
「見つけておいてあげるから、学校へいっておいで。朝ごはん食べなさい。」
と言いました。
私はうっ、うっ…と泣きながらお味噌汁を飲もうとしました。
その時です。
ハムスターが見つかったという知らせが入りました。うちに用事があってやってきた近所のおじさんがみつけたようです。
母の
「え?どこ?」
と言う声が外から聞こえます。すると抑揚のない発音で近所のおじさんは
「池に浮いて死んでる。」
と言いました。
私はその瞬間、ヒッと息を吸い込んで味噌汁がつかえました。
パイは外へでて、庭の池に落ちてしまったのです。
母はパイを私に見せませんでした。
私は学校へ行く間も、学校へいってからもおいおい泣いていました。
仲の良かったクラスメートのまゆみさんが私をなぐさめてくれたように思います。
次はプチの思い出を書きたいと思います。
コツメの母さん。でした!