こんばんは。
コツメの母さん。です。
今日は我が家の大学生、長女ピヨ姐の話です。
このブログでもちょこちょこ書いていますが、ピヨ姐、起立性調節障害という病気を抱えながら浪人を経て大学生になりました。
4月から8月までピヨ姐が通えるのかどうか私は本当に心配していましたが、思ったより元気に通うことができました。
先日大学から送られてきた成績表、単位もおとさずとりあえずホッとしたところです。
2教科、成績がCだったのですが、両方とも一限目の授業。
疲れがたまってくる週の真ん中の一限目はどうしてもめまいで起きられない日もおおくて、欠席することもしばしば。
私は落単が不安で、具合が悪いと言っているピヨ姐に
「今日は無理しても授業に出た方かいいんじゃないの?」
ということもありましたがピヨ姐は
「でも線路に落ちたり、電車の中で具合が悪くなって大変なことになったら困る…。」
と言います。
私もそれはそうだと思い休ませていました。
一番落単を心配していた教科は授業最終日、ピヨ姐は勇気をだして先生に聞きにいったようでした。
「欠席でマイナスが多かったけれど、試験の点数がよかったのでCです。後期はしっかり出席しましょうね」、と先生から言われたと言ってホッとしていました。
そして待ちに待った夏休み。
昨日ピヨ姐は大学で知り合ったお友達と二人で夢の国へ行くことになっていました。
父さんも
「大学で夢の国へ行く友達ができたなんてよかったなぁ。」
と感慨深げ。
ピヨ姐も前日からわくわくしていて、朝もしっかり起きて小学校へ行く支度をしているコツメちゃんに
「今日、私は夢の国へ行くんだ〜。」
とドヤ顔だったそうです。
「お姉ちゃん、まだ夏休みなの!?」
とコツメは言って学校へ行きました。
そしてピヨ姐も
「行ってきます。」
と言って出かけて行きました。
↑ピヨ姐、「いってきます。」の図。
一時間くらい経った頃でしょうか…。
家の電話にピヨ姐から電話がかかってきました。
「あれ?忘れ物?」
と思い電話に出るとピヨ姐が少し暗い声で
「ママ?ピヨ姐だけど…。今A駅の救護室にいるのね。私、電車に乗っていたらいつの間にか気を失ったみたい。若いサラリーマンの人が”大丈夫ですか?大丈夫ですか?電車、降りますか?”って聞かれて起きたら床に座り込んでて…。電車が止まっててドアが開いてたの。だから降りたのね。
でも降りたらまたホームで気を失ったみたいで、駅員さんが救護室まで運んでくれて…。」
はい…。
コツメの母さん。パニックです…。
どうしようどうしよう…。ぴよちゃん!!!!!
ピヨ姐ちゃんがさらに怖いことを言い出します。
「あのね、家を出たときに首が少し痛いなと思ってたんだけどさわったら首のリンパが腫れてるのね…。
もしかしたら血管がどうかして倒れたかもしれない、やばいかもと思って…。
駅員さんから救急呼びますか?って聞かれてまよったんだけど…。
でも救護室で横になっていたら少し気分がよくなって救急は大丈夫だと思ったから起き上がったんだけど手足がしびれるし、まだ気持ち悪い。
どうしよう。」
えーーーー。どうしようーーーー!!!
コツメの母さんにもどうしたらよいかわかりません。すぐに決められない私…。
でもピヨ姐の体調の心配と同時に夢の国で待ち合わせのはずのお友達が今夢の国へ向かっていることも頭に浮かびます。
そっちも食い止めなくちゃ。
いろんなことがどわんどわんと思い浮かぶのです。
「とりあえず救急じゃなくても病院は連れて行くから待ってて。父さんと迎えにいくから。あとお友達にちゃんと連絡して。LINEできる?」
というと
「わかった。」
とのこと。
そしてまだ朝だったので家にいる父さんに電話を代わってもらいました。
あとでピヨ姐いわく、
「どうせママはパニクるから早くパパに代わってよと思っていた」
そうです。
そんなわけでA駅まで車で迎えに…。
助手席に座りながら、だんだんピヨ姐が不憫になってきてしまいました。
いつも静かなピヨ姐があんなに楽しみにしていたのに…。
なんでこんなことに…。
ピヨちゃんかわいそううううううう。
すみません…。もう大学生なのにお馬鹿親ですみません…。
でもほんとに可哀想になってしまったんです。
幼稚園の遠足の日の朝に熱をだしてしまった時みたいな気持ちです。
そんなおセンチになるには十分なくらい道が混んでいました。
するとピヨ姐から電話とメールが…。
「まだ車だから混んでいて着かないよね。救護室の人に病院を聞いたら駅の出口をでて1分のところに病院があるって。保険証とお金もあるから先に私だけで診察受けにいってくる。」
と言い、駅に着いたときには診察が終わり薬をもらってカフェで水分をとっていたところでした。
友達には連絡がつき、予約したチケットは三ヶ月以内なら使えるから延期できたそうです。ホッとしました。
帰りの車の中で詳細に話を聞きました。
ピヨ姐さん、まあまあ混んでいる電車の先頭車両の運転士さん側の壁によりかかっていたそうです。
「あ、今S駅か。」
と思った記憶が最後らしく、S駅の次のA駅に着く間のわずか2分くらいの間に失神したみたいです。
壁に寄りかかっていたのが幸いして尻餅をついた状態だったみたいですが、まったくその衝撃も記憶になかったようです。
頭や顔からいかなくてよかったです…。
↑こんな感じでいると遠くの方から
「大丈夫ですか…?大丈夫ですか…?」
という声がして顔を上げると自分が床に座っていて目の前にかがんだサラリーマンさんの顔があったそうです。
もうろうとしていたけど、イケメンだったとピヨ姐は言っていました。
「降りますか?」
と言われ、何をいったか覚えてないのですが
「あ…降ります」
ようなことを言って電車を降り、
「あ、△線に乗り換えのところだからここはA駅…」
と思ったら目の前がぐにゃーーーとなって
↓ ばたん。
ホームで再度失神。
今までも貧血で倒れたことがあるので、衝撃をおさえるように両手から倒れたそうです。
すると駅員さんがぴゅーーーーっと駆け寄ってきて
車椅子で救護室へ搬送…
「恥ずかしかったけど、もうろうとしてて、車椅子の間も起きたり意識を失ったりを繰り返していたから、みんなが見てると思ったけどぼんやりしていた。」
とピヨ姐…。
救護室で横になりながら最初は血管が原因かもと思ってやばいと思っていたけれど、いつもの起立性調節障害の貧血で失神したんだろうなと思ったそうです。
病院で熱を測ると5度3分。血圧は82-55
安定の低血圧です。(私も低血圧で上はいつも90台、90を切るときもあります。遺伝でも有りますね。)
首と肩のリンパ、喉も腫れていたそうです。喉の腫れが原因でリンパが腫れているため、抑える薬を処方してもらいました。
迎えに行くとすっかり落ち着いた様子で夢の国へいけなかったことが友達に申し訳なく、悔しかったみたいでなんどもなんども
「もうーーー。すごい楽しみにしてたのに…!!!」
と言っていました。
そして落ち着いてから判明したのですが
お尻と足のすねが痛いそうで…。
お尻は1度目、すねは2度目の失神でしょうね…。
今はすっかり元気です。
起立性調節障害とは
自律神経(→自律神経系)機能不全の一つ。起立すると末梢血管が自然に収縮して,血液の正常循環を維持する機能が働くが,この調節機能がなんらかの原因で正常に作動しないために起こる。学童期から思春期にかけて発症しやすく,心理的ストレスが関係するといわれ,はっきりとした原因が認められない場合もある。立ちくらみ(→めまい),朝の起床困難,気分不良,失神および失神様状態,頭痛,倦怠感などの症状を示す。症状はおもに午前中に強く,午後から夜にかけて軽減する傾向にあるが,夜は寝つけず不眠の症状を伴うこともある。
コトバンク 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典についてから引用
コツメの母さん、今回のことでピヨ姐は本当に倒れちゃう人なんだと思いました。
家はリラックスできる場所で気持ちが落ち着いているから今までピヨ姐が倒れたのを見たことがなかったのです。
調子の悪い朝にピヨ姐が線路に落ちたり電車内で倒れたら大変だからというのも本当のことなんだな…と実感しました。
後期はそういうピヨ姐のことをちゃんと理解していこうと思った次第です。
ピヨ姐は夢の国へ行く夢が断たれたぁぁぁと言っているうちにそんな自分がだんだんおかしくなっていったらいく、何度も「ブログに書いたら?」と笑っていました。(ひょっとしたら読者のみなさんに笑い飛ばしてもらいたいのかもしれません。)
起立性調節障害ということをお医者さんにいうと、
「1日の塩分摂取量は10g以内だけど、起立性調節障害の人は朝ごはんで1日の塩分の半分をとってしまってもいいです。塩分と水分は朝採ってください。食欲がないのならお味噌汁でとるといいですよ。スープより味噌汁。」
と言われたそうです。
後期から
朝の味噌汁作りをがんばろう
と思った
コツメの母さん。でした!