こんばんは。
コツメの母さん。です。
今日は「町田くんの世界」という映画をコツメちゃんと観に行って来ました。
映画館で予告を観たときに
「ちょっと観たいなぁ。」
と思ったんです。
コツメをさそったらコツメも観たいと言ったので、学校から帰って来た後いっしょにでかけました。
私は主演の男の子(細田佳央太さん)、女の子(関水渚さん)も知らなかったですし、「町田くんの世界」の原作にもふれたことがありません。
コツメに「原作はマーガレットの漫画だよ。」と映画館へ行く電車の中で初めて聞きました。
そんなわけで、何の知識もなく観たのですが…。
すっごくよかったよ!まではいきませんでしたが、面白かったです。
ちょっとネタバレしていますので、楽しみにしている方はここで読むのをストップしてくださいね。
高校生のラブストーリーなんですけど、身も心も枯れているアラフィフの私にはそんじょそこらのドキドキの水分やキュンキュンの養分では再生できません。
もう死んでま…(略)
枯れすぎていくら水をかけたって養分をいただいたってだめなんです。しわしわ。
だけど、なんというか自分の娘や息子世代の子達が、笑ったり泣いたり怒ったり悩んだりしているのが素敵でそういう意味ではハラハラドキドキしたりしました。
「このタイミングでそんなことなんでいっちゃうの!?」とか「あぁ、そんなこと言われたらショックよねぇぇぇ…」とか心の中で思いながら観ていました。
主人公の高校生、町田くんはとっても優しい男の子なんです。
運動や勉強はできないけれど、とにかく優しくて一生懸命。
そしてそんな町田くんの優しすぎる優しさがいつのまにか周りの人たちの心をほぐし、みんなを優しくさせてしまうんです。
町田くん本人はわかっていないけど、みんなが変わって行くのは町田くんの影響なんです。
そんな人間大好きな町田くんの前に現れた人間嫌いの奈々という女の子との出会いが町田くんをすこしずつ変えてゆきます。そして奈々自身も大きく変わります。
時に優しさって罪ですよね。奈々の方は町田くんに特別な思いを感じるようになっていくのですが、
町田くんのことを好きになってしまったら、他の女の子にも同じように優しくしている町田くんってみていて苦しくなりますよね。
でもこんな博愛精神の人の前で「私だけに優しくしてよ」って言えないですよね。なんだか自分が醜く思えてしまいますもんね。
葛藤する奈々。
そして「恋ってなんなの?好きとどう違うの?」と悩み始める町田くん。
特に奈々の心情が伝わってくるものがありました。
人間が好きだという町田くん
人間が嫌いだという奈々。
相反した二人だけど、二人ともどうしようもなくピュアなのです。
遠い遠い昔、そんなことが私にもあったようななかったような…
そんな気持ちになりました。
周りの脇を固める役者さんも豪華でした。
特にもうお母さんになってしまいましたが、前田あっちゃんの女子高生役がとても上手くて映画の中でもいいスパイスになっていました。
優しい気持ちになりたい方は是非。
コツメの母さん。でした。