この記事は2021年4月にリライトしました。そして記事の最後に追記もしています。
内容はとても古いものです。受験の内容も状況も全く違っていることもあると思います。なので
「あの頃こんなに大変だったと思っていた浪人生のお母さんがいたんですよ〜」という感じで読んでいただければと思います。あの頃の空気だけ伝わればいいなと思います。
こんにちは。
コツメの母さん。です。
早いもので4月。
いろんなことがありましたが、一浪生活を経てピヨ姐もなんとか!本当になんとか!大学生になることができ、大学生活が始まりました。
第一希望でも、第二希望でも、第三希望でもありませんでした。でも今は親も子も受け止めています。
ここで、忘れないうちに
大学受験で思ったこと、感じたことを振り返りたいと思います。
受験の様子は毎年変わります。
受験本番が始まってみないとわからないこともたくさんおこるのです。
ですから私の書いたことなんてなんの役にもたたないかもしれません。
ですが、2018年の現役、2019年の浪人を通じて感じたことをメモしておきたいと思いました。
コツメの母さんは今回の受験の日々を通じて思いました。
来年、
私立文系のMARCH(明治 青学 立教 中央 法政)を第一希望の、今の模試偏差値が50〜60くらいの方で一般受験しようとしている方。
「もしかしたらMARCHは行けるかもしれない。」とほんわかした希望を持っている方…。
特に今年度から浪人生の方。
こういう人は
2020年はまずMARCHに受からないと思ってください!
理由は以下の通りです。
❶私立大学の定員厳格化
大学受験にかかわる人ならだれしもご存知で当たり前のことですが、これがまず一番の理由だと思います。
定員厳格化とは何か?
定員厳格化とは文科省さんが決めたやつです。
偉い人A 「首都圏とか関西圏とかの都会の大学ばっかり受験生が集中して地方の学校に人があつまらないから大学つぶれちゃうかも。どうにか地方の大学にも人を集めさせたいよね。」
偉い人B 「じゃぁ、都会の大学に入る学生数を減らしたら、浮いた学生が地方の大学を受けるようになるんじゃね?」
偉い人A 「それいいね。早稲田とかMARCHとか私大は毎年募集定員よりめちゃくちゃ合格多めにだしてるし。そこ減らしたら行くんじゃね?そうするにはどうしたらいいかな〜。」
偉い人B「そんなの簡単ですよ。ちゃんと募集定員数通りに合格出しましょう。もしめちゃくちゃ合格だしたらペナルティな!国からあなたの大学に毎年あげてる助成金、減らします。マジで!って脅せばいいんだよ。」
偉い人A「それな!」
…という感じで決まったんだと思います。(あくまで想像。)
で、どういうことが起こったかというと…。
市進予備校さんのページをお借りしました。↓
こちらのページは2018年の受験後に書かれたものだと思います
ちょうどピヨ姐が現役で浪人が確定した年のものです。
2018年の入試、厳しくなったね…と肌で感じ、2019年もさらに厳しいことになるのは簡単に予測できました。
なので受験校選びも慎重に慎重を重ねました。
そして実際2019年は
さらにえげつないことになっていきました。予想をかる〜く上回る厳しさだったのです。
ですから、来年受験する皆さん、
2020年も予想以上になることと思われます。なぜかって?
❷現状のセンター試験が2020年で廃止。ここでダメだったら次の2021年からは大学入学共通テスト。
1990年から始まったセンター試験が2020年に廃止。つまり今年の受験生は最後のセンター試験を受けることになります。
センター試験は全てがマークであるのに対して、2021年からのテストはマークに加えて記述式問題が導入されます。
そして英語が今までのマークとリスニングから4技能(読む・聞く・書く・話す)で評価されるようになります。(2019年当時の文章です。あれから2年…だいぶ変更がありましたね…)
❸ ➊❷の理由から現役生は「絶対現役で受かりたい。」、浪人生は「また浪人したら2浪目はもっと辛くなる。最後のセンターで絶対受かりたい。」
と強く強く思うはずなのです。
そうなるとどうなるか…。
❹昨年に引き続きさらなる安全志向が強まる(コツメの母さん予想)
安全志向が強まるとどうなるか…。
今回の受験を経て思ったのが、数年前だったら受かっていたところに受かることができない人が増えたということです。
なぜなら娘の浪人友達やその周辺の話をきくと東大早慶を受験する子までもが安全校としてMARCH(センター利用も含む)まで受けてくるようになったからです。浪人生はもう浪人したくないので特にそうだと思います。
それでも相当厳しい結果になった話も聞きました。
今回のこともあって、現役生を抱える高校の先生はさらに超安全校を勧めてくると予想しています。
つい数年前なら東大志望の子はしっかり滑り止めで早慶に合格していたのですが、早慶が定員厳格化のために両方不合格または補欠ということもあります。
東大を受けるレベルの子がMARCHを受け、当然合格をして、東大早慶残念でMARCH進学、という浪人生も見ました。(少ないとは思いますが…。)
浪人生の母を経験して感じたことは一年猶予があるから絶対に成績が伸びて現役の頃以上の結果をだすって簡単じゃないよね…いうことです。
精神的なプレッシャーという自分自身の中の問題もあるし、その年その年で変わる受験の状況に対応できるかどうかという外の問題もあると思います。
いろいろな要因があって現役時代と結果が変わらなかった、またはもっと悪い結果になったという人もかなりいたと思います。
ツイッターや大学受験生の掲示板などでも
「去年はMARCHに合格、早慶に行きたくて浪人したけど、結局今年MARCHに行くことになりました。」
「一生懸命勉強したけど、現役の時に合格していた大学にも落ちた。」という人もいました。
❺そうなってくると結論…
そうなると「できればMARCHに…」なんてほんわかMARCHに受かったらいいな、思っていると日東駒専も全落ち、さらにその下も…ということになるのです。
実際2019年はそういう年だったと思います。
ものすごい出来る子が、今までだったら受けないよねという大学まで安全志向で受けてきちゃうのです。
早慶第一希望のすごい出来る子が滑り止めをMARCHまでではなく、もしかしたら受験の組み方やまさかの事態で日東駒専相当まで受けてくるようになることも起きうるかも…。
そうなったら
模試偏差値が日東駒専、時々MARCHの合格偏差値に届くかな?という層がここで合格できなくなってきます。
一つも合格がでないので、あわてて2次募集、3次募集に応募しても、倍率がどんどんあがっていきます。
2レベルくらい下のランクの大学の二次募集になると、試験問題自体は簡単なことが多いのですが、その分、ミスしたら不合格、ミスしたら負け、になるので2018年だったら7割5分とれば合格だったところが、不合格ということもありました。
合格最低点がおそらく上がったのではないかなと思います。
偏差値は高くないけれど、ネームバリューも伝統もある大学の3月募集に運悪く全落ちしたツワモノがセンター利用で合格します。
つまり模試の判定はCだけどできたら文系MARCHに合格できたらいいなぁ…組はいったん滑り止めの大学の合格を逃すとどんどん不合格スパイラルにまきこまれることになることもあるのです。
以上、コツメの母さん。でした。
まだまだ書き足りないことがありますので近々続きを書きたいとおもいます。
追記 2021年4月13日
受験が終わった後、
日東駒専に人が集まり、合格が難しくなった。
安全志向が強まった。
そのせいか中学受験や高校受験での大学付属の人気があがった。
などなど話がきかれました。
そして…なんといっても
まさかのコロナで大きく変わりましたね。
そのせいで共通テストも変更がありました。
学校生活も変わりました。
そして地方にも学生を…という目的でできた定員厳格化。コロナの影響で都会の大学を諦め地方や地元の大学に志望校を変えた学生もいたはずで、結局定員厳格化が目指したような結果になってしまうという…。なんというか複雑な思いがあります。
流れは変わって行きます。
これからも状況はどんどん変わって行くのでしょうね。
それでも
コツコツと実力をつけておけば変化の影響が少ないのだと思います。
当たり前だけど結局は実力をつけておくことが一番大事なんじゃないかなと思います。
うちの娘はそれが大学に入る前までにできませんでしたが…。
実力をつけておくことが目先の大学受験だったとしても、勉強を頑張った姿勢は受験以降の社会人になった時に必ず役に立つし、その時はわけもわからず覚えた知識が、大人になった時、親になったとき、年老いた時の自分に彩りをあたえてくれるかもしれません。
だからどんな結果になったとしても頑張った受験勉強は無駄ではないよと思います。
コツメの母さん。でした。