コツメの母さん。今日は何かやってみよう。

日々の出来事を書いていこうと思います。家族は私、夫(コツメの父さん。)、長女(ピヨ姐・社会人)、次女(コツメちゃん・高校1年生)の4人家族です。

私の金銭感覚…。お金やものにまつわる子供の頃の思い出。

こんにちは。

 

コツメの母さん。です。

先日私は小学校高学年になったコツメの金銭感覚について悩んでいることをブログに書きました。

 

www.kotume-kasan.com

 そのことで

自分自身が子どもの頃どうだったかを思い出していました。

 

今の私は

 

基本お金を使わない部類の人です。

娘たちからも

「ママって地味…。洋服やお化粧品とかおしゃれにお金をかけないよね。」

と言われます。

そこいらへんの物欲は出産と同時に抜け落ちちゃったみたいなんです。

(だって私、働いていた時代はカバンが大好きで友達からバッグ大臣って呼ばれていたんですよ。旅行へいけばバッグバッグ…とカバンのお店ばかり見ていたから。)

 

かといって、お金を使うことを我慢している感覚はありません。

好きなお菓子は買いますし、雑誌も時々買っちゃうし、節約下手です・・・。

 

生活のやりくりはマイナスをださないどんぶり勘定でやらせてもらってます。

家計簿はつけず、2週間に一回くらいATMで生活費を数万円おろして財布に入れておきます。

なくなってきたなぁと思ったらATMに行くのです。だいたい2週間くらいです。

出不精なので出費をする機会がないからATMも3週間くらい行かないこともあります。

生活費用の通帳は、残った生活費が少しずつ貯まっていきます。

なので夫から

 

「今月の生活費を入れようと思ったんだけど、残高見たら先月ってあまりお金おろしてないみたい…大丈夫?」

 

と言われることもあります。

 

昔、短大生の頃

 

「仕送りを全然口座からおろした形跡がないけど、生きてる?」

 

と母から電話がかかってきたこともありました。

 

どんぶりなんだけど出不精だからお金使わない術です。

 

そんな私ですからコツメやピヨ姐がお金をついたくさん使ってしまったりすることが心配になってしまうのです。

 

さて、もっと昔…。

子どもの頃のことを思い出してみます。

 

私は毎月お小遣いをもらっていました。小4の時800円、小5の時900円、小6の時1000円です。(お小遣い500円のコツメちゃんより多くもらっていますが、コツメは雑誌りぼんが小遣いと別で現物支給されているので実際は1000円を少し超えます)

 

子ども時代の私はお小遣いをやりくりして、お菓子を買ったり、雑誌りぼんを買ったり、聖子ちゃんのステッカーを買ったりして、与えられたお小遣いを一ヶ月間でちょこちょことほどよく使っていたのです。

 

さて私には弟がいたのですが、この弟を母親は溺愛していました。

弟はお金を使わないでためておく子どもだったので母はいつも

 

「○くんはお金を大事にするね。全然使わないんだもの。偉いね。」

 

と褒めていました。

何回も弟をそのことで褒めていたので、計画的にお金をつかっているにもかかわらず私の心には

 

お金を使わない=偉い

 

お金を使ってしまう=悪い

 

とインプットされてしまったのです。

そのため私はお金をパアッと使うことに罪悪感を覚える子どもでした。

 

そんなある日、私は母親からきれいな古い切手を何枚ももらいました。

それがうれしくて、私は切手を集めることにしたのです。

たいした切手はなかったけれど、ちいさなシートに年賀はがきで当選した切手や、母からもらった切手、封筒から切り取った使用済み切手を並べてはながめていました。

 

学校帰りのある時、私は学年の違う男の子と友達になり何回か下校したことがあったのです。

私が切手の話をすると、どういう経緯だったかは覚えていないのですが、その男の子が

 

「これ、いらないからあげる!」

 

とA4のポケットアルバムのようなもの私によこしたのです。

そこには切手がたくさん入っていました。

 

私はいいのかなぁと思いながらも素直に受け取って家に持って帰り、机の中にしまっていました。

どのくらい経ったか忘れてしまったのですが、そのアルバムが母親の目にとまってしまったのです。

母親から見たら、その切手のアルバムは立派に見えたし、到底私が集めたものではないと察したようです。

 

「これ、どうしたの!!??」

 

と怖い口調で聞かれました。

 

「学年が上の男の子がいらないからあげる、といって私にくれたの。」

 

と言うと、母親は

 

「こんなもの、もらっちゃだめでしょ!」

 

とすごい剣幕で…。私はものすごく叱られたのです。

当時は人から簡単にものをもらってはいけないんだとわかっただけですが、

今思えば母が心配して怒った気持ちがよくわかります。

単純な子ども同士のやりとりだけの話じゃなく、男の子がよこした切手が家から勝手に持ち出したものだったら…とか、私が軽くものをもらってしまう子にそだったんじゃないかとか、ものをよこす人のなかには下心があることがある危険性を私がわかっていないんじゃないか、など、母はいろいろ思ったんじゃないでしょうか…。

ただより怖いものはなし、ということも母は教えたかったのだと思います。

 

それ以来子どもの私は

 

「むやみに人のものを簡単にもらってはいけないんだ、もしそうしたらまたお母さんに叱られる。」

 

と思うようになりました。

 

なので「おごる」という行為も私にとってはものすごくやってはいけない「悪」になったのです。

 

そのあとのことなんですが、小6の時に仲良しになったAちゃんという女の子がいました。

Aちゃんちは飲食店を経営していて、お父さんもお母さんも夜遅くまで働いていました。

Aちゃんのおうちは、飲食店から徒歩2分くらいのマンションだったのですが、両親はずっとお店だったのでマンションにはいつもAちゃんだけ。

私はよく放課後Aちゃんの家で遊ぶようになりました。

 

Aちゃんはいつもご飯代やおやつ代といって毎日のように1000円、2000円とお金を置いていってもらっていたのでお金の使い方が結構派手でした。

私なんて悩みながら100円を使うのに、Aちゃんはぽんぽん使ってしまうのです。

食べていいよとお菓子をもらうこともよくありました。

 

アイドル雑誌の付録で聖子ちゃんがあると

 

「あげる。」

 

と言われたので、私もなるべく明菜ちゃんのものが手に入ると明菜ファンのAちゃんにあげていました。

でも圧倒的にAちゃんから聖子ちゃんのものをよこされることが多く、切手シートでこっぴどく叱られた経験をもつ私は、それが悪いことをしているような気持ちでいっぱいだったのです。

なのでできる範囲でお返ししていました。(私が買った雑誌の明菜ちゃんのシールや、切り抜き、レコード屋さんや新聞の折込チラシに入っていた明菜ちゃんの広告とか…)

 

私なりにAちゃんとの金銭感覚のズレを感じつつ、バランスをとって遊んでいたのです。

 

そんな中、いつものように二人で遊んでいる時、

 

「二人で本格的な少女漫画を書こうよ!」

 

と盛り上がったことがあったのです。(実力もないし、漫画の描き方すらわからないのに)

でも当時の二人は結構真剣で、少女漫画雑誌の応募ページを見ながら、ペンや紙、インクも必要かもねと話していました。

するとAちゃんが

「文具屋さんへ行こう!」

といって私を連れ出すと、パパッと買い物をして私に

「はい。これあげる。」

といって忘れもしない700円の万年筆を私によこしたのでした。

 

700円という私にとって高価な金額と、万年筆という持ってもいないものをもらったら母親に叱られる!と思った私は断ったのですが、友達は

 

「私の分とコツメ母ちゃんの分、二本買っちゃったんだからもらってよ!」

 

と強引によこされてしまったのです。

どきどきしながら持ち帰り…。

 

ずーーーっと母親に見つからないように隠していました。

 

その間私はずっと罪悪感でどきどきしていたのです。

結局漫画なんて描けず、いっときのもりあがりで1ページも描くことなく、その漫画計画は中途半端におわったのです。

残ったのはもらってしまった万年筆と隠し続けなくてはいけない罪悪感だけでした。

 

しばらくして小学校は卒業。Aちゃんは学区が違ったので違う中学校へ。万年筆は何年か私の手元にありました。

 

コツメはどうなんだろう…。

あの頃の私と同じ年齢だけど、時代も遊びも違うからどうしていいのかなぁと思います。

一番心配なのは自分の中に正しいこと、正しくないことの線があるかどうか、です。

正しくないことをしちゃったときに心は痛むのか。

それとも平気なのか。

 

コツメやコツメの周りの友達の言動を聞いてもあまり親やお金のこと、相手のことを深く考えているようには思えないのです。

 

少しでも心が痛むのなら多少のズルや失敗はいいと思うのです。

だけどそうでなかったら…

自分や人を傷つけないうちに知ってほしいことがたくさんあるけれど、どうしたら伝わるんだろうか…と思う

 

 

コツメの母さん。です。