コツメの母さん。今日は何かやってみよう。

日々の出来事を書いていこうと思います。家族は私、夫(コツメの父さん。)、長女(ピヨ姐・社会人)、次女(コツメちゃん・高校1年生)の4人家族です。

まんが日本昔ばなしの印象に残っている話。

こんばんは。

コツメの母さん。です。

 

先日、女優の市原悦子さんがお亡くなりになりました。

市原さんといえば「家政婦は見た!」シリーズなどですが、やはりこの世代は

「まんが日本昔ばなし」ではないでしょうか。

 

土曜日の夜7時からの放送を毎週楽しみに見ていました。

母から

 

「まんが日本昔話は常田富士男と市原悦子の二人で声をやっているんだよ。」

 

と言われ、

 

「えー!たった二人で?」

 

と思った記憶があります。

 

まんが日本昔ばなしは、毎回10分ちょいのお話を2話放送していました。

子どもですから新聞のテレビ欄など読みません。

だからなんのお話をやるかは全く知らずにコツメの母さんは行き当たりばったりで見ていました。

 

が!

 

まんが日本昔話って不意打ちでものすごい怖い話をやりませんでしたか?季節関係なく!

 

一話目がほのぼのしたお話だったのに、二話目の題名の字体と小さなBGMで

 

「もしや…これは怖い話では…!?」

 

と思うと

 

やっぱり!

 

のパターンと

 

え?違った!

 

のパターンがありました。

 

しかも一話目からいきなりの怖い話のパターンもありましたね。

その怖かった余韻がすごくて、お話が終わって明るいCMになってもひきずり、二話目のほのぼの話で少し気持ちが戻り、クイズダービーと全員集合で忘れ…。

 

だけど

 

さあ寝る時間!

 

になった時…

 

あの話が思い出されるのです…

 

日本昔話の怖い話ってストーリーだけでなく、BGMがすごいこわいのです。オニババや幽霊などから逃げる時の

 

ドーーーン ドーーーン という太鼓の音とか、

キャリキャリキャリキャリ…というバイオリンの音とか。

 

すごい怖いんです。

 

真っ暗な部屋の布団の中でそれらが思い出され、

 

「ああぁ明日は楽しい日曜日だっていうのに、なんでこんなにどんよりしちゃうんだろう…」

 

あの緊張感と恐怖感は忘れません。

 

ふすまの隙間からは光が少し漏れ、母がGメンを見ているのが唯一の希望でした。

 

「おばけが来てもお母さんがいる…」

 

と思いぎゅっとめをつぶると日曜日になっていました。

 

そんな私が印象に残った怖い話ベスト3です。

 

 

1位 牛鬼淵(うしおにぶち)

 

三重の山奥で木を切る年寄りの木こりと若者の木こり。

昼間は木を切り、夜は山にある小屋で寝泊まりしています。

囲炉裏を囲んで酒を飲みながらゆったりする若者と、火にあたりながらノコギリの手入れをする年寄り。

ふとひと気を感じた年寄りが、戸口をみるとすだれのようなむしろが少しめくられ、しらない男の目がみえます。山奥なのに。夜なのに…。

その男は年寄りに話しかけます。

 

「何しとるんかの?」

 

年寄りはこう言います。

「ノコギリの刃の手入れをしている。」

戸口の男が入ろうとしたときに年寄りはすぐに言います。

 

「これは木を切る刃だけれどな、32枚目にあるこの刃はな、鬼刃と言って、鬼を轢き殺すことができるんじゃ」

 

すると戸口の男はすーっと帰っていくのです。

 

そして翌日の晩もどこからともなく男がやってきて、同じやりとりがおこなわれるのでした。

 

しかし翌日の朝、いつものように木を切っていた時、硬い木にノコギリが負けてしまい鬼刃が欠けてしまったのです。

不吉な予感がする年寄りはノコギリを直すために山をおりることにします。年寄りは

「いっしょに行こう」

と若者を誘ったのですが、若者は大丈夫だと言ってききません。

若者を残して年寄りは山を下りたのです。

そしてその晩…(続きは検索して見てね。)

 

この話、怖いです。

この男が牛鬼(上半身は鬼、下半身は牛)なのですが、鬼の執着がこわいんです。

やりとりが短くてすぅっといなくなる怖さ…。

 

「なにしとるんかの?」

 

と聞く市原悦子さんの声がかわいくてこわいのです。

 

ぞぞっとします。

 

2位 佐吉舟(さきちぶね)

太兵衛(たへえ)という力持ちの男と、佐吉(さきち)という綺麗な顔立ちの男のものがたり。

漁村で生まれた二人は腕のいい漁師で子供の頃から仲良しでした。あるとき村一番の権力者の娘との縁談がもちかけられ、二人の間に微妙な亀裂が生じます。

 

裏切られた佐吉が幽霊になって太兵衛に復讐する物語です。

 

 

静かな静かな復讐がこわい…。

海こわい…。

 

3位 キジも鳴かずば

 

川の近くの村に仲の良い親子が住んでいました。

貧乏でしたがつつましく暮らす二人。母親は病気で亡くなってしまいました。

ある日娘が大病を患うのです。

「何か食べたいものはないか」と父が聞くと娘は

「あずきまんまが食べたい」と答えます。

それは母親が生きていた時に3人で食べたごちそうでした。

まずしい家だったのでコメも小豆もありません。

でもどうしても娘を助けたいとおもった父親は地主の蔵に忍び込み、震える手で少しの米と小豆を盗むのです。

あずきまんまのおかげで元気になった娘。

 

その頃、川の氾濫に悩んでいた村人たちは、川のほとりに人柱をたてることにします、

その人柱は罪人がいいということになるのです。

そしてだれを人柱にたてるかと言う時に、元気になった娘がまりをつきながら

「小豆まんまがおいしかった」という歌をうたっているのをきかれてしまい、それを証拠に父親は捕まり、人柱になってしまうのでした。

 

その夜一晩中、村の家々に娘の泣き声が響き渡るのでした…

 

 

お化けの話ではなく、悲しい話なのですが、コツメの母さんはこれが一番ショックをうけました。ショックを受けすぎてテレビを見た場所まで覚えています。

 

子供心に

 

「ひ、ひとばしらって…」

 

と怖くて怖くて

 

娘がかわいそうでかわいそうで土曜の夜からテンション落ちました。

 

以上ベスト3でした。

 

お化けでもなくこわい話で言えば、

 

「吉作落とし(きっさくおとし)」もこわいです。

これは自然の恐ろしさを教えてくれます。

自然の中では一瞬でも油断してはならないというお話です。

これはテレビで見たことはなかったのですが、後で知りました。

 

それから子供の頃

「安珍清姫」もこわかったです。

情念という感じです。あれ以来、寺の釣鐘がこわい。いまだにちょっとこわいです。

 

それにしてもまんが日本昔ばなしは本当によい番組だったと思います。

 

お母さんになってからピヨ姐に買ってあげたのを思い出しました。

もう家にはないのですがとっておけばよかったかなぁ…。

 

 

ちなみにこの本にはたしか牛鬼淵と吉作落としは収録されていなかったと思います。

佐吉舟はどうだったかな…。載っていないお話もありますのでご注意ください。

 

以上、まんが日本昔ばなしの思い出です。

 

コツメの母さんでした。