こんばんは。
コツメの母さん。です・
今朝、スマホを開くと、赤痢に集団感染したニュースが目に入りました。
東京葛飾区の幼稚園で、園児11人が赤痢に感染
先月18日、葛飾区内の幼稚園に通う4歳の男の子が下痢などの症状を訴えたため、病院を受診したところ、赤痢と診断されたことがわかったそうです。
その後、3歳から6歳の11人の園児が細菌性の赤痢に感染し、下痢や腹痛などの症状を訴えたけれどいずれも軽症とのことでした。
今年に入って都内で発生した集団赤痢は、10月に目黒区の保育園で園児21人が集団感染したそうで、今回が2例目。
赤痢というと昔に流行った怖い病気のようなイメージです。
昔は赤痢で亡くなってしまう人もたくさんいたんですよね。
でも先ほど調べてみたらワクチンこそないようですが、そんなに怖い病気ではないように思いました。
赤痢とは
下痢発熱血便腹痛などを伴う大腸感染症。
俳句では夏の季語として扱われる。
従来赤痢と呼ばれていたものは現代では細菌性赤痢とアメーバ赤痢に分けられ一般的に赤痢と呼ばれているものは赤痢菌による細菌性赤痢のことを指す。
(Wikipediaより)
症状は発熱、腹痛、下痢、時に嘔吐等を伴って急激に発症するのですが、
最近では重症例が少なく数回の下痢か軽度の発熱だけで済む症例や無症状で経過する症例もみられるそうです。
治療法は健康な人は4から7日で改善。
発症初期に抗生剤治療行うと症状の持続期間や保菌している期間が短くなることがあります。
乳酸菌やビフィズス菌など整腸薬を服用したり経口補水液やスポーツ飲料で水分を補給します。脱水症状が強かったり、水分をとることが難しいなどの場合は医療機関を受診。
予防法は汚染地域ではこまめに体を洗う。生物、生水、氷などは食べないなど飲食物に対する十分な注意を心がけるといいそうです。
コツメの母さん、「赤痢」と聞いて思い出すことが二つあります。
一つ目は
昔、バイト先で知り合った方のお話です。今でも忘れられません。
彼女のお父さんがが戦後間もない小学生くらいの頃に赤痢に感染したそうです。
同じ頃、周囲の人も赤痢にかかった人は珍しくなく、命をおとした赤ちゃんや幼い子供もいたそうです。
ぐったりしていたお父さんに家族は
「赤痢になったら、水は飲んではいけない。」
と言ったそうです。下痢がひどいから水を飲んだらもっと悪くなると思ったのでしょうか。
当時それが世間の常識だったかお父さんのお家の常識だったのかどうかは分かりません(調べてみたのですが見つかりませんでした。)が、とにかく水を飲むのをとめられたそうです。
でも当時少年だったお父さんは、喉の渇きに我慢ができず、家族の目を盗んではごくごくと水を飲んでいたそうなのです。
そして助かったのだそうです。
その話を聞いて、その時に常識だと思われていることが実は間違いで、親のいうことをきかないでこっそりやったことで命が助かる、すなわち正解だったりすることってあるんだなぁと若い頃コツメの母さんは思いました。
そしてもう一つは昔読んだ小説です。
うろ覚えなのですが、
ある主人公女の子が弟と赤ちゃんの面倒をみながら川べりのまだ熟していないきゅうりを弟と食べるのです。
ところがそのきゅうりが原因?で弟と赤ちゃんが赤痢に感染してなくなってしまったのです。
女の子の責任ではないし仕方のないことなのですが、女の子は以来、家族から冷たい仕打ちをうけるのです。
そしてある日家族からなじられた女の子は自分の元気さをうらめしく思い、毒を飲んで自殺をはかるのです。
冷たかった家族が女の子を助けようと奔走するのですが時すでに遅し。女の子は亡くなってしまったのでした。
という短編小説でした。
若かったコツメの母さん、その小説を読み終わってからしばらくきゅうりが怖くなったのでした。
さきほどのWikipediaに赤痢が夏の季語というのは、夏に流行る病気だったのでしょうかね…。きゅうりも関係しているのでしょうかね?
なんて思いました。
その小説が誰のなんという題名だったんだっけ?とニュースを見ながら気になってしまい、とまらなくなりました。
志賀直哉の短編小説かな?と思い込んでいたので本棚の「小僧の神様」という短編集を出してきてぱらぱらめくったのですが出てこず…。
ネット調べたら赤痢菌を発見した人が志賀潔という医学者でした。
まさかの志賀違い…!!!
そしてとうとう小説が見つかりました。
有島武郎の「お末の死」という短編小説でした。
青空文庫で読めます。
コツメの母さん。でした。
追記 数十年ぶりに青空文庫でお末の死を読みました。
きゅうりをもってきたのは弟で、お末も食すんですが赤ん坊(お末の姉の子供)も欲しいと泣き出して赤ん坊にもつい食べさせてしまったのですね…。
お末はそのことを家族に言えなかったのです。