こんばんは。
コツメの母さん。です。
話題の「カメラを止めるな!」をやっと観て来ました。
家から一番近い映画館に、お客さんが7割くらい入っていました。
すごいですね。
ネタバレになってしまいますのでまだ見ていない方、楽しみにしている方以下注意です。
映画の前半が演出上カメラが手ブレみたいにゆれるんですね。
私、開始10分くらいで車酔いのようになってしまったのです!
画面を見ているうちに
寒気がするんですがじんわり暑くて気持ちが悪くなってしまいました。
全ては手ブレの演出のせいであります。
でもこれは映画の大事な大事な要素です。
気分が悪いのに場面がホラー。
場面も悲鳴が多く、しかも設定の場所が古い鉄筋の建物の中だったので声が響くのです。
響く音と、悲鳴と、目の前がブレブレで
これはまずい…。途中で退場かも…と思いました。
精神的に追い詰められた私は
『なぜコツメの父さんは私に面白かったよとしか言わなかったんだろう。何年付き合ってるんだよ。私の三半規管の弱さをなめるなよ!』
と思い始めました。
でもなんとか我慢しました。
酔いやすい私の回避法は
・ぶれる景色からちょいちょい視線をそらせる。
・タオルハンカチで鼻と口をふさぐ。タオルの匂いを嗅ぐ。
・吐きそうな気持ちを逃がすためにかるく「うっ」とえずく。小さい頃からの技です。大惨事にならず、人知れずちょっとうっとさせることで気持ちがよくなるのです。
・恥ずかしいのですが暗闇に紛れてズボンをゆるめる。圧迫感が軽減されるのです…。
そしていつも私は何かあった時に人の前を歩くことがないよう、座席は入り口側の通路側の後ろと決めています。
私は画面から視線をそらし、暗闇の中通路をはさんで真ん中の端の席、つまり私の通路をはさんで斜め前の人をみました。
銀縁の眼鏡をかけた品のよさげなおじいさんが映画を見ていました。
私は気分が悪くなるとおじいさんを見ました。
「おじいさんも見ている…。私もがんばろう。」
と思ったのです。
そして手ブレのシーンはかなり続きましたが無事におわりました。
景色が変わってカメラがしっかり固定された場面になると、本当にホッとしました。
気持ちがだんだん落ち着いて酔いもなくなりました。
本当に本当によかったです。
酔いが覚めたのもよかったけど、後半がめちゃんこ面白いからです。
帰らなくてよかったよーーー(*゚∀゚*)
前半のフリを後半で回収していくのですが、もうそれが面白くて、前半の手ブレシーンの時に
「なんでこの人、ここにいるんだろう?」
「なんでこれがここにあるんだろう?」
「この間(ま)はなんだろう?」
「この棒読みはなんなんだろう?」
という疑問が解けていきます。
小さな疑問から大きな疑問まで綺麗に回収していきます。
後半はずっと笑いっぱなしです。
後半のドタバタ劇は三谷幸喜さんの「ラヂオの時間」のようでした。
下手な演技をするって難しくないのかなぁと思ったり、大きな映画だと登場人物が有名な俳優さんでかためられてしまい、みんな美男美女揃いになってしまうけれど、この映画のキャラクターは有名な俳優さんがおらず、「こういう人いそう」な感じがすごくよかったです。
主人公の娘役の真魚(まお)さんという女優さんがとても光っていました。
なんの知識もいれず、この映画についてのブログやニュースは読まずに見にいったので楽しめました。
映画が終わってトイレに並んでいた時、後ろの若い女子が
「私酔っちゃったよ…。」
と連れの友達に言っていました。心の中で
『私も…私だけじゃなかったのね。』
と思った
コツメの母さん。でした!