こんばんは。
コツメの母さん。です。
先日書いたチーズアーモンドのブログなのですが、「中学の話をもっとだ」というid:wp-dandyさまからブコメをいただいて思い出したことがあります。
チーズアーモンドの話には続きがありました。
前のブログを簡単に抜き出しますと、
コツメの母さん。の中学校は他校から恐れられる荒れた学校でした。
中学三年の時クラスメートにちょっと不良な女子がいたのですが、なにかしらの抗争に巻き込まれて不良っぽい女子グループから睨まれてしまい、学校にこられない状況になったのです。
で、クラスメートの私たちがプリントを持って休んでいるその子の自宅マンションに行き、コツメの母さんはそこで食べ過ぎで禁止されていたチーズアーモンドを出され、たんまり食べたという話です。
その話に続きがありました。
クラスメートのマンションを友達と訪れたのは確か受験も終わった頃でした。
もうその頃は授業も終了し、受験のプレッシャーからも解放されて卒業式前のなんというかほんわかした日々でした。
クラスの誰が借りてきたのかわかりませんが、理科室のテレビで授業の時間をつかって映画をみたりしましたね。(志保美悦子主演の「二代目はクリスチャン」)
そんなある日、三年生全員で球技大会が行われたのです。
何をやったのかはあまり記憶がないのですが、おそらくバレーボールの試合だったと思います。
10クラスくらいあったのでトーナメント戦だったのかもしれません。
男子は運動場でサッカーか何かをしていたのだと思います。とにかく体育館は女子だけでした。
さて、他のクラスが試合をしている間、コツメの母さんはクラスの友達と体育館の入り口から向かい合っている反対側の大きな掃き出し窓のヘリに座っておしゃべりしていました。
日差しがぽかぽかして日向ぼっこをしながらぺちゃくちゃしていたとき、反対側の入り口から女子の不良グループが5人くらいでしょうか。横一列に並んで入ってくるのが見えました。
私たちは体操着にジャージですが、彼女らは当然球技大会などには参加しないためちょっと着崩した感じの制服姿です。
その彼女らがこっちに向かってきます。同学年にはたくさん不良っぽい子がいますが、その五人はSSSランクのオールスターズでした。
あれです、あれです。Gメン歩きです。
うん?なんかこっちきてる感じがする。
あ!やっぱこっちきてる!!!!!
立てっていわれたか覚えていないけれど、私たちもわらわらとGメン並びしました。
向かい合ってのGメン×Gメンです。
緊張感が流れます。
どうやら私たちが彼女のお見舞いにいったことがどこからか漏れ伝わったようで、私たちが不良女子グループを敵対していると思ったみたいなんです。
こんなことで怒るなんて予想外でした。
「あんたたちさぁ、私たちのことを悪く思っているみたいだけど、こうなったのはあいつ(休んでる子)に理由があるんだからね。」
とリーダーの子が睨みながら言いました。
私は
『どうして彼女たちとあの子がトラブルになったのかはわからないけど、とにかく理由があるのに私たちが片方に味方しすぎてると思っているのかな』
と考えていたのですが、私たちグループのリーダー格の子がちょっとびくびくしながら
「私たちはそんなつもりなく、お見舞いも兼ねてプリントを渡しに行って・・・。」
みたいなことをいったのです。
真実なんだけど言い訳に聞こえたのか、一旦あげた拳はすぐにはおろせないのか
「とにかく理由があるんだよ!」
みたいなことを女子の不良グループは繰り返し言います。
すると不良グループのリーダー格の彼女が突然、
「ちょっと、なんなんだよ。その目つきは!」
と言ったのです。
言われたのは私たちグループの中の真面目で正義感の強いAちゃんでした。
AちゃんはNMB48のさやねえに雰囲気が似ている子でした。
理不尽なことを言われたのが許せなかったのでしょう。どうもAちゃん、じーっと睨んでいたようなのです。
それが彼女らに火をつけたようで
「卒業式が楽しみだな!」
と脅しのような言葉を言い始めたのです。
私は
『多分脅しだけで絶対大丈夫だよ。今怒ってるけど普段やさしいし。でもAちゃんはすごいな。私なんていさかい起こしたくないからいくら理不尽だって思っても感情をあらわにできないよ…』
と思っていました。
すると突然不良っぽい女の子の中の一人が緊迫した空気を破るかのように
「コツメの母ちゃん!」
と名指ししてきたのです。
!!!
パッと顔をあげて
「え?」
と言うと、
「今日さ、カセットテープ持ってきたから、母ちゃんがこないだ買ったよって言ってた吉川晃司の新しいアルバム、ダビングよろしく!」
といったのです。
え!?い、今、それ、言う!?
なんといっていいのかわからないけど
「うん。」
と言ってしまいました。
いさかいの間中ずーっと黙っていたことに加え、コワモテGメンとポンコツGメンの間で一瞬にして板挟みになった私は考えすぎた挙句、そこそこ明るいテンションで
「うん。」
って思ったより元気よく言ってしまいました。
私、こういうことがよくあったのです。
はっきり言って裏切り者のユダですよね…。
普段からどう立ち回っていいのかわからず、けっこうだれにでもいい顔してしまっていたのでこんな時にこういうことが起きるんです。
自分の八方美人をうらみました…。
さて、このいづらい空間(私にとってはダブル)がどうやって終焉を迎えたのかと言いますと、
ものすごいタイミングと偶然で終わらざる得ない状況になったのです。
卒業前でテンションが上がっていたのでしょうか。男の子のSSSランクグループがなぜか消火器を手に持ち体育館に入ってきたかと思うと
しゅしゅしゅううううううう!!!
と体育館中に消火器を撒き散らし始めたのです。
そのうち
「お前ら、なにやっとるーーー!!!」
と先生が入ってきて・・・
球技大会が強制終了したのでした。
もう、8時だよ!全員集合!のコントの終わり方みたいです(*゚∀゚*)
そして心配された卒業式も滞りなく終わりました。
今ではもう両Gメンのみんながどうしているのか分かりません。
みんなお母さんになっているのかな。
コツメの母さん。でした。