コツメの母さん。今日は何かやってみよう。

日々の出来事を書いていこうと思います。家族は私、夫(コツメの父さん。)、長女(ピヨ姐・社会人)、次女(コツメちゃん・高校1年生)の4人家族です。

ガルシン作 信号

こんばんは。

コツメの母さん。です!

 

コツメちゃんは公文教室に通っています。

帰りはまだまだ暗いので歩いて迎えに行くのですが、帰り道にコツメちゃんが

「今習っている国語のプリントのお話が難しいんだけど」

といってストーリーを話してくれました。

 

題名は「信号」というそうです。

 

公文のプリントではお話の一部しか載っていいないため、全部を読んでいないようですがコツメちゃんの説明がわかりにくくて余計にこのお話に興味が湧きました。

 

コツメちゃんの説明では

 

「ある男がいてね、戦争から帰って来たの。帰って来たら男のお父さんも息子も死んでいて、奥さんは生きてたの。

二人で暮らすんだけど退屈で、引っ越しとかするんだけど、とうとう奥さんは女中さんとして働くことになって、男は渡り鳥生活を始めるの。

それで男が駅にいったら男をじーーっとみる人がいて、男もじーーーっとみたんだけど、それが戦争の時に一緒だった人だってわかるの。

で、その人が駅の仕事を紹介するの。

それで男の人は駅の仕事とお家の庭に畑をもらったけど、畑に野菜を作るときは偉い人に断らなくちゃいけないの。」

 

コツメの母さん、訳がわかりません。

 

「コツメちゃんの話だけ聞いているとそのお話面白くないんだけど、あとで読みたいから公文のプリント見せてね。」

 

と言いました。

帰宅してプリントを読んだのですが、コツメちゃんの説明は大方あってはいました。

 

文章を読んで見るとすぐに

「あぁ、ロシアのお話なのだな。」

と思いました。

小説の時代の頃のロシアがどういう国であったかという背景がわからないとこのお話は難しいですね。

まぁ、小学校四年生のコツメちゃんがわかったりしたら、怖いですけどね。

分からなくて当たり前かも、と思いました。

 

コツメちゃんは寝る前に

 

「話の意味が全然わからん。」

 

と言って眠ってしまいました。

私は寝た後に、検索してあらすじを読んでしまいました。

このお話は中学校の教科書に載っていたようです。私は初めて知りました。

 

作者のガルシンはロシアの小説家。

精神病に悩まされ、33歳の若さで自殺したため生涯で残した作品は20作品くらいしかないそうです。

「信号」は1887年の作品。

 

あらすじを書きますね。

 

主人公のセミョンは戦争から帰り、幸せを求めて職探しの放浪の旅をしていた時に従軍時代の将校と再会します。

将校の口利きでセミョンは駅の線路番の仕事と住む家をゲットし、住み込みで女中をしていた妻を呼び、真面目に仕事をしていました。

 

そこで彼は同じく線路番をしているワシーリィという男と友達になるのです。

ワシーリィはセミョンと同じ環境でありながら、貧しいけれど感謝し、幸せな気持ちで暮らしているセミョンとは真逆の、自分の働いた金を搾取している上司やそれがまかり通っている社会にたいして不満を持ちながら生きているのです。

 

ある日、ワシーリィの不満は爆発。なんと列車の通る線路をハンマーで壊しちゃうのです(テロみたいなものですね)。

それを見てしまったセミョン。

 

「もうすぐ客車がきて、谷底へ落ちてしまう!止めなければ罪のない人たちが死んでしまう・・・助けなければ!」

 

でもセミョンには道具もなければ時間もないのです。

セミョンが持っていたのは白いハンカチとナイフ。セミョンは危険を意味する信号を送るためハンカチを振ろうと思います。しかし、危険を意味するのは白旗ではなく赤旗。

するとセミョンはナイフで自らを傷つけ、血染めの赤ハンカチを振る作戦にでたのです。

列車が近づいて来ます。

でも傷が深かったセミョンは意識が遠のき…

 

という話です。

 

ラストがどうなるのかがとても気になってしまい、youtubeにこの小説のラジオドラマがあったので聞いてすっきりしました。

 

 

ストーリーが分かったので、明日コツメちゃんにお話ししてあげようと思った

コツメの母さん。でした!

 

おやすみなさい。

 


ガルシン「信号」(ラジオドラマ)