こんにちは。
コツメの母さん。です。
昨日の夜テレビで放送されていた「名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊」を楽しみに録画していたコツメちゃん。朝から早速観ていました。
私、「名探偵コナン」をコツメちゃんがみるようになるまで一度もアニメも漫画もみたことがありませんでした。
コツメちゃんがコナンくんのアニメを見ているのをたまにちら聞きしながら私はコナンに対し、
「なんであんなにあの子はクソ生意気なの?( *`ω´)」
と思っていたのです。
コツメちゃんに
「コナンくんは本当は高校生なんだけど悪の組織に飲まされた薬で体が子どもになってしまったんだよ。」
と教えてもらって納得したのが二年前です。
昨年は映画館にも足を運びました。遅いコナンデビューでした。アニメや映画の冒頭で「なぜコナンくんが小さくなっちゃったのか」という説明があるんですね。
私みたいな人もいるので必要ですね。
そして今日「ベイカー街の亡霊」をちょっと見たのですが、すごく面白かったです。セリフもいいです。
あとでもう一回じっくりみようと思いました。
この映画は6作目にあたる映画で脚本を野沢尚さんが手がけたんですね。なるほど…と思いました。
セリフもグッとなるし、悲哀が漂っています。2002年公開なのですがAI知能がテーマになっていて、すごいなぁと思いました。
そして個人的に少し泣きそうになったのが日本の世襲制と教育システムを憂うセリフや場面です。
映画にヒロキ君という天才少年が登場します。
ヒロキ君は個性を摘み取るような日本の教育システムに失望し、教育熱心な母親に連れられアメリカへ引っ越します。
日本の学校で体が弱いヒロキくんは体育の授業を日陰で休んでいました。その間ノートPCを開いているヒロキ君に体育の先生が近づいてきて
「こらヒロキ、体が弱いから休んでいいとはいったが、パソコンで遊んでもいいとは言ってないぞ」
と注意されてしまうのです。
日本の教育現場ではヒロキくんの個性をパソコンオタクの変わった子どもとしか扱わない。
教育現場だけでなく日本全体が個性を認めようとはしないという苦い経験があったことがきっかけでヒロキ君はアメリカで人工知能の開発を始めたのでした。
そして開発した人工頭脳ノアズ・アークに希望を託して、自殺してしまうのです。
ヒロキくんのような天才ではまったくないですが、うちのピヨ姐を重ねてしまいちょっと泣きそうになりました。
ピヨ姐はいろいろなことがありましたが、日本の教育システムに合わないうえに、合わせることができない子だったんだなぁと思うのです。
うちの場合はそれがどんどんストレスになってしまい、睡眠障害になってしまいました。一番ひどかった時は学校に不安と恐怖で入れない状況になりました。
小さい頃からちょっとユニークな子だったので、少しの違和感と心配を抱えつつ今まできてしまいました。
ピヨ姐自身も大きくなればなるほど、人間関係がうまく行かない場面が多くなって行き、その理由がわからないのでどんどん自信がなくなっていきました。
高校生になって一番症状がひどくなった時期に始めて心理士さんに相談し、私自身もピヨちゃんの幼い頃からの違和感を話し、検査をすることになったのです。
その時初めてピヨ姐の個性を知り、日本の教育やその教育で育った私の常識ではこの子は辛かったんだろうなとわかったのです。
アメリカで子育てをしている友人の話をきくと、うらやましくなることがあります。
アメリカの小学校だったら、神経質なピヨ姐ももっとのびのびできたのかもしれないと思うことがあります。
友人は特別な小学校に行かせているわけではなく、ごく普通の公立小学校に通わせているのですが、IQ審査でクラス分けがされるのだそうです。
「え?日本だったら、問題になると思うし、お母さん同士の間でも優劣みたいなものができて、そちらはおできになるから〜って嫌味言われたりすると思う。アメリカのお母さんってそういうこと起きないの?でもそうやって分けることで、それぞれにあった進度で教育を受けられるのは合理的でいいことだと思うなぁ。」
と言ったのです。
友人いわく、「嫌味を言うようなお母さんなんていないよ。」と。
アメリカっていい意味で自分の子どもは素晴らしいって思っているから、他者と比べたり同じようにしなくちゃっていうのが日本よりない気がします。
日本は苦手なものも全部得意にしようと言う教育だけど、長所をみつけたらその長所をより伸ばそうというのがアメリカの教育なんですよね。
そこはすごくいいなぁと思います。
コナンからどんどん逸れましたが、いろいろなことを考えさせられるストーリーでした。