こんばんは!
コツメの母さん。です。
今日は映画の思い出話です。
小学生の頃、コツメの母さんは松田聖子ちゃんの大ファンでした。小学校6年生の時、聖子ちゃんは「プルメリアの伝説 天国のキッス」という映画を撮影していて、そのテーマ曲が「天国のキッス」でした。
「天国のキッス」はシングル曲で4月に発売、6月には「天国のキッス」とその前のシングル「秘密の花園」も収録されたアルバム「ユートピア」が発売。
そして夏に映画「プルメリアの伝説」が公開、と聖子ちゃんファンの私はわくわくの6年の一学期でした。
「どうしても聖子ちゃんの映画に友達と行きたい!」と母にお願いすると「まだ小学生だから子供達同士でいくのは…」と反対されたのですが、友達のお姉さん(中学生)が同行してくれるならという条件付きで、夏休みに映画館に行くのを許してもらえたのです。
前売り券も買い、当日はわくわくしてバスにのって繁華街の映画館へ行きました。
繁華街に子供だけでいくということだけでも、もう特別な気持ちでした。
当時の映画館は今と違ってシネコンではなく、指定席もないし、席が埋まれば立ち見だし、床はコンクリートで暗くてジメッとしていました。
そしてなんといっても二本立てが当たり前でした。
「プルメリアの伝説」の同時上映は武田鉄矢の「刑事物語2リンゴの詩(うた)」(←ハンガーヌンチャクでおなじみの)でした。
無事に席につき、最初は「刑事物語」からです。子供ですから
「武田鉄矢より早く聖子ちゃんがみたいな。」と思っていたコツメの母さん。
特になんの期待も予備知識もなく見始めたのですが…。
これが本当に面白くて、ドキドキハラハラちょっと子供には過激なシーンもあったのですが、とにかく泣けるのです。
友達同士できているし、聖子ちゃん目当てだったから武田鉄矢で泣くのはちょっと恥ずかしかったのですが、暗闇の中だし、友達にバレないように泣いていました。
そしていよいよ次は聖子ちゃんの「プルメリアの伝説」。いよっ。待ってましたっ。
ところが・・・です。
つ、つまらないのです。どうしようもなく、つまらないのです。見所はかわいい聖子ちゃんのファッションのみ。
そして聖子ちゃんの演技は…。子供でもわかるくらいのやつだったのです。
悲恋のストーリーなのですが、ぜんぜん心にきません。
聖子ちゃんのラストなんて悲しいはずなのに子供心に
「へ?今何が起きた?」
だったのです。
その時私は映画って、お話と俳優さんのお芝居の力なんだなぁ…と初めて気付かされたのです。
ある意味あの日が映画というものを知った日といっても過言ではないです。
歌手としての聖子ちゃんは大好きだけど、俳優としてはと思った小6の夏でした。
コツメの母さん。でした!